“距離感がバグる”と言われるほど広く、どこまでも酪農や田園風景が続く十勝エリア。帯広周辺から車でアクセスできる場所にも、ドライバーが気軽に立ち寄れる道の駅が点在しています。今回は、その15ヵ所すべてを巡り、十勝の道の駅を完全制覇しました。
同じ十勝でも、町ごとに食材や景観、文化はさまざまで、ひとつとして同じ駅はありません。地元の牛乳や小麦をふんだんに使ったご当地グルメや特産品の直売、温泉や足湯、そして思わずシャッターを切りたくなる絶景スポットまで──行く先々で新しい驚きと出会える旅です。
※本記事に掲載された情報は掲載日時点のものであり、価格はすべて税込です。
※イベントや営業時間などの最新情報は北海道の道の駅総合サイトでご確認ください。
Contents
- 1 1. ガーデンスパ十勝川温泉(音更町)
- 2 2. うらほろ(浦幌町)
- 3 3. ステラ★ほんべつ(本別町)
- 4 4.「しかおい」(鹿追町)
- 5 5.「うりまく」(鹿追町)
- 6 6.「コスモール大樹」(大樹町)
- 7 7.「忠類」(忠類村)
- 8 8.「さらべつPiPOPA」(更別村)
- 9 9.「なかさつない」(中札内村)
- 10 10.「おとふけ なつぞらのふる里」(音更町)
- 11 11.「ピア21しほろ」(士幌町)
- 12 12.「しほろ温泉」(士幌町)
- 13 13.「かみしほろ」(士幌町)
- 14 14.「あしょろ銀河ホール21」(足寄町)
- 15 15.「オーロラタウン93りくべつ」(陸別町)
- 16 【十勝の道の駅】15駅完全制覇MAP
1. ガーデンスパ十勝川温泉(音更町)
十勝川温泉の中心部に位置する「ガーデンスパ十勝川温泉」は、2020年7月に道の駅としてリニューアルオープン。地元食材を使った飲食エリアやモール温泉を活かしたスパ施設までそろう複合型スポットとして、多くの人に親しまれています。
まず目を引くのは、地元・十勝産の食材を活かしたグルメの数々。館内には4つの飲食店があり、バラエティ豊かなメニューが並びます。
- 揚げたてカレーパンが人気「よりみちベーカリー」
- 地元食材を活かしたイタリアン「ターブル・ベジ」
- スイーツ&カフェ「木かげのカフェ」
- 中札内田舎どりの「からあげハウス」
魅力的な店舗ばかりで目移りしますが、この日は「ターブル・ベジ」の塩ラーメンとピザをチョイス。
「野菜ラーメン(980円)」は、ブロッコリーを練り込んだ自家製麺と、絶妙な塩加減のスープが絡む、ヘルシーでやさしい味わいの一杯です。

地元野菜がたっぷり入った塩ラーメン。彩りと栄養のバランスが絶妙な人気メニュー。
「マルゲリータピザ(1,300円)」は、十勝産小麦を使ったもちもち生地と、爽やかな酸味のトマトソースが絶妙にマッチ。焼きたての香ばしさもたまりません。

シンプルな美味しさのマルゲリータピザ。
屋内外にテラス席も設けられており、複数の店舗の料理を持ち寄り、自由な組み合わせを楽しめる飲食スタイルも好評。旅の途中、心地よいひと息を入れるのにぴったりの空間です。
食後は、モール温泉でゆったりリラックス。北海道遺産にも認定されているモール温泉を、水着着用で家族やカップルと一緒に楽しめるのが「ガーデンスパ」の大きな魅力です。観光の合間にも立ち寄りやすく、肌あたりのやさしい泉質に心も体も癒されます。
また館内の一角には、無料で利用できる足湯スペースも完備。屋根付きなので雨天でも安心して使え、タオルも販売されているため手ぶらでもOKです。気軽にモール温泉を体験できる足湯は、観光の合間のリフレッシュにぴったり。

屋根付きで天候を問わず楽しめる足湯。穏やかな休日にやさしいぬくもりを。
「ガーデンスパ十勝川温泉」は、「食」と「癒し」が一度にそろう道の駅。ドライブの目的地としても、立ち寄りスポットとしても、旅に彩りを添えてくれる場所です。
【INFORMATION】
■道の駅「ガーデンスパ十勝川温泉」
住所:北海道河東郡音更町十勝川温泉北14丁目1
電話番号:0155-46-2447
営業時間:4月〜10月:9:00〜19:00(月〜木)/9:00〜21:00(金〜日・祝)
11月〜3月:毎日 9:00〜19:00
定休日:5月〜10月(毎月第2火曜日)8月(第4火曜日)11月〜4月(毎週火曜日)年始1月1日
※飲食店の定休日や営業時間は店舗によって異なります。詳しくはこちら
駐車場:普通車88台
アクセス:道東自動車道 音更帯広ICから車で約20分
公式HP
2. うらほろ(浦幌町)
帯広と釧路のほぼ中間、国道38号沿いの高台に位置する「道の駅うらほろ」は、2009年7月に北海道内109番目の道の駅として登録され、同年9月にオープンしました。
建物にはカラマツ材を使用。館内に入ると木の香りと温かみが感じられる落ち着いた空間が広がります。バイカーやドライバーからも「ホッとできる」と好評の道の駅です。
直売コーナーでは、浦幌産の加工品や新鮮な野菜などが並びます。

採れたての浦幌産野菜が並ぶ直売所。旬の味覚を手軽に購入できる。
イートインスペースでは、浦幌産の新鮮な牛乳を1杯250円で提供。さらに牛乳を使った絶品スイーツも楽しめます。中でも「Wクリーム入りのシュークリーム(350円)」は、濃厚でなめらかな味わいが人気です。

浦幌産牛乳をふんだんに使用したシュークリーム。口当たりなめらかで満足感たっぷり。
浦幌町内で育てたハマナスをソースにしてかけた「ハマナスソフトクリーム(400円)」は、ここでしか味わえない限定スイーツ。バラに近いフローラルな香りと、ベリーのようなさわやかな酸味が癖になる一品です。

ハマナスソフトクリームは、華やかな香りと酸味が特徴。
旅の途中に立ち寄るだけで、浦幌町の自然と人のぬくもりを感じられる道の駅「うらほろ」。近くを訪れた際には、ぜひ一度足を運んでみてください。
【INFORMATION】
■道の駅「うらほろ」
住所:北海道十勝郡浦幌町字北町16-3(国道38号沿い)
電話番号:015-576-5678
営業時間:9:00〜17:00
定休日:年末年始(12月30日〜1月5日)
駐車場:普通車74台
アクセス:道東自動車道 池田ICから車で約40分
公式HP
3. ステラ★ほんべつ(本別町)
「道の駅ステラ★ほんべつ」は、2009年3月に旧・本別駅舎を再活用してオープンした道の駅。館内には、地元の工芸品や銘菓が並び、思わず目移りしてしまいます。
豆のまちとして知られる本別。特設コーナーでは本別産の豆がずらりと販売されていました。

館内には多種多様な豆が所狭しと並ぶ。棚の上部には商品説明の表示物が付けられており、商品選びの参考になる。
敷地内には、平成18年に廃線となった「ふるさと銀河線」の28mの線路を復元・保存。

跨線橋と保存線路。鉄道遺構を間近に見られる貴重な体験ができる。
跨線橋も当時のまま残っており、写真撮影にも人気のスポットです。
また道の駅から車で5分ほどの場所に位置する「義経の里 本別公園」は、家族で楽しめるアクティビティ満載のレジャースポットです。

源義経が弁慶とともに本別を訪れたという伝説にちなんだ公園。
園内には、令和5年に作られた真新しい大型遊具が用意されており、子どもたちは大喜びで遊んでいました。
「ステラ★ほんべつ」で豆文化や鉄道の歴史を楽しんだあとは、「義経の里 本別公園」で思いきり体を動かしてリフレッシュ。学びと遊びがどちらも楽しめる、バランスの取れた休日コースです。
【INFORMATION】
■道の駅「ステラ★ほんべつ」
住所:北海道中川郡本別町北3丁目1-1(国道242号沿い)
電話番号:0156-22-5819
営業時間:9:00〜18:00(4月末〜10月) 9:00〜17:00(11月〜4月)※12月30日に限り 9:00〜13:00
定休日:年末年始(12月31日〜1月3日)
駐車場:普通車97台
アクセス:道東自動車道 本別ICから車で約10分
公式HP
4.「しかおい」(鹿追町)
帯広中心部から車で35分「道の駅しかおい」は、名産のそばをはじめ、地元スイーツや季節の野菜が並ぶ直売所として親しまれています。
館内に入ってまず目を引くのが、玄関口にディスプレイされたそばの束。その名も「蕎麦しかおい人」は、無塩・無添加の鹿追町産玄蕎麦を100%使用。厳選された地元原料の風味をそのまま閉じ込めた一品で、お土産やギフトにもぴったりです。

玄関に飾られた“そばのまち”の象徴──鹿追産玄蕎麦の束。1袋(2人前)350円。
スイーツも充実。然別湖周辺に生息するナキウサギをモチーフにした「ナキウサギクッキー」は人気商品の一つです。プレーン(2枚入り140円)、ココア(2枚入り160円)などが用意されています。素朴な甘さとしっかりとした歯応えが魅力です。

ナキウサギをかたどった薄焼きクッキー。しっかりした食感が楽しめる。
道の駅から少し足をのばすと、町民の憩いの場として親しまれる「千の公園」が広がります。季節の花々が咲き誇る園内には噴水があり、ゆったりとした時間が流れています。
注目は、世界一大きな楽器ともいわれる「カリヨン」。鐘と鍵盤を組み合わせて演奏する、めずらしい音程打楽器です。

高くそびえるカリヨンの存在感に圧倒される。その音色を聴ける時間は12:00、17:00、21:00のみ。
鹿追町を訪れたら「道の駅しかおい」で地元の味覚と出会い、「千の公園」で心を癒すひとときを過ごしてみてください。
【INFORMATION】
■道の駅「しかおい」
住所:河東郡鹿追町東町3丁目2
電話番号:0156-66-1125
営業時間:9:00〜17:00(11月〜3月は10:00〜16:00)
定休日:不定休・年末年始(12月31日〜1月3日)
駐車場:普通車142台
アクセス:帯広広尾自動車道・十勝清水ICから約20分
公式HP
5.「うりまく」(鹿追町)
道の駅「しかおい」から国道274号線を北上して約10分。牧草地が広がるのどかな風景の中に現れるのが「道の駅うりまく」です。乗馬やパークゴルフなど、アクティビティが充実したスポットとして親しまれています。
併設の「鹿追町ライディングパーク」では、初心者でも気軽に馬とふれあえます。
なかでも人気なのが、スタッフが馬を引いて専用コースを2周する「1人乗り体験(640円)」。所要時間は3〜4分。予約不要なので、ふらりと立ち寄って気軽に乗馬体験を楽しめます。

家族で楽しめる乗馬体験。笑顔がこぼれるひととき。身長100cm以上であれば、4歳から一人で乗馬可能。
小さなお子さんには、保護者と一緒に乗れる「2人乗り体験(840円)」もおすすめ。さらに、ブラッシングやエサやりに加えて一人乗り体験もセットになった「ふれあいブラシ体験(1,050円/所要時間約15分)」もあり、こちらは事前予約が必要です。
グルメ派におすすめなのが名物「にくじゃがまん(270円)」。鹿追産の氷室じゃがいもと鹿追豚で作った肉じゃがを、ふかふかの生地で包んだ一品です。手頃な価格と、口いっぱいに広がる濃厚な味わいに、思わずもうひとつ手が伸びます。

手のひらサイズのごちそう。テイクアウトにもぴったり!
旅の途中で馬とふれあい、アクティブに過ごしながら、鹿追の魅力をまるごと体験できる「道の駅うりまく」。車を20分ほど走らせれば、神秘的な景観の広がる名所「然別湖」もあり、癒しを求める人には合わせて訪れるのがおすすめです。
【INFORMATION】
■道の駅「うりまく」
住所: 河東郡鹿追町瓜幕西3丁目1番地
電話番号:0156-67-2626
営業時間:9:00〜17:00(11月中旬〜3月中旬は16:00)
定休日:年末年始(12月29日〜1月4日)
駐車場:普通車81台
アクセス:帯広広尾自動車道・十勝清水ICから約30分
公式HP
6.「コスモール大樹」(大樹町)
帯広市内から約50分。無料の高速道路「帯広広尾自動車道」を大樹忠類ICで下り、国道236号線を南下していくと、左手に姿を表すのが道の駅「コスモール大樹」です。
大樹町は、約40年前から官民一体で航空宇宙産業の誘致を進めてきた「宇宙のまち」。広大で平坦な地形と安定した気象条件から、世界有数のロケット発射場適地とされています。館内には宇宙関連の展示やグッズが充実。なかでも目を引くのが、実際に打ち上げ予定だったロケット「MOMO7号機(v0)」の実機展示です。

実際に発射台に立った“本物のロケット”を間近で観察できる
「MOMO7号機(v0)」はエンジントラブルで打ち上げ中止となったものの、のちに打ち上げに成功した「MOMO v1」の開発の礎となった貴重な機体です。その迫力を体感してみてください。
売店には、MOMO4号機に積載された「ロケットコーヒー」や、宇宙を旅した乳酸菌を使用して作られた「宇宙グミ」など、ユニークな商品がずらりと並びます。宇宙をテーマにした文房具やおもちゃに子どもたちは釘付け。知的好奇心をくすぐられている様子が印象的でした。

宇宙関連グッズがずらりと並ぶ特設コーナー
【INFORMATION】
■道の駅コスモール大樹
住所:広尾郡大樹町西本通98番地
電話番号:01558-6-5220
営業時間:9:00〜17:30
定休日:年末年始(12月31日〜1月3日)
駐車場:普通車160台
アクセス:帯広広尾自動車道・忠類大樹ICから10分
公式HP
7.「忠類」(忠類村)
「コスモール大樹」から車で北上すること約10分。国道236号沿いに位置する道の駅「忠類」は、観光・グルメ・遊び・癒しがすべて揃うスポットです。ドライブ中の立ち寄り先としてはもちろん、1日ゆったりと過ごせる目的地としても人気を集めています。
地元産の食材を生かしたグルメも充実。放牧でのびのびと育てられた「どろぶた」や、特産の「ゆり根」を使ったメニューが好評です。
この日は「どろ豚のメンチカツコロッケ(480円)」と、「ゆり根のシュークリーム(250円)」をいただきました。

サクッとした衣の中はクリーミー、肉汁が口に広がる「どろ豚のメンチカツコロッケ」

やさしい甘味がほっこりする「純白ゆり根シュークリーム」
また、忠類を語るうえで欠かせないのが「ナウマン象」の存在です。1969年、ナウマン象のほぼ全身の化石が発掘され、日本で初めて骨格の全身復元に成功しました。道の駅のすぐ近くには「ナウマン象記念館」があり、復元骨格や発掘の様子を再現した展示を見学できます。
さらに道の駅の隣に広がるのは「ナウマン公園」。アスレチックや水遊び場、パークゴルフ場、温泉、バーベキューハウスなど、一日中遊べる設備がそろっています。

全長40メートルの巨大滑り台と広大な水遊び場のある人気の公園
豊かな自然の中でリラックスしながら思いきり遊べる環境は、家族で訪れるのにも最適です。お越しの際は、水遊びセットをお忘れなく。
【INFORMATION】
■道の駅「忠類」
住所:中川郡幕別町忠類白銀町384番地12
電話番号:01558-8-3236
営業時間:9:00〜18:00(12月〜3月は〜17:00)
定休日:年末年始(12月31日〜1月3日)
駐車場:普通車269台
アクセス:帯広広尾自動車道 更別ICから車で15分・忠類ICから車で5分
公式HP
8.「さらべつPiPOPA」(更別村)
忠類から国道236号線を北へ。途中で道道238号線に入ると間もなく見えてくるのが、道の駅「さらべつPiPOPA(ピポパ)」です。名称は電話の発信音「ピ・ポ・パ」にちなんだもので、更別の情報発信拠点になれるようにという願いが込められているのだとか。
更別村は、農家1戸あたりの経営面積やトラクター保有台数が全国トップクラスを誇る、農業大国です。主な農作物にはジャガイモ・小麦・豆類・ビートがあります。館内のショップやレストランでも、こうした大地の恵みを使った商品やメニューが並びます。
レストランの人気メニューは、更別産小麦「きたほなみ」を100%使用した「さらべつさんなまうどん(600円)」。生麺ならではのなめらかな喉越しで、子どもから年配の方まで食べやすい逸品です。ごぼう天や月見にしても650円と、リーズナブルなのも嬉しいところ。この日は「ごぼう天うどん」をいただきました。

ほろ苦いごぼう天と出汁の効いたつゆとの相性が抜群

生うどんは館内で購入可能
デザートにおすすめなのが、更別特産の「すもも」を使ったオリジナル商品たち。甘酸っぱさと爽快感がクセになる「すももサイダー」や、自家製ジャムをトッピングした「すももジャムソフト」が人気です。

自家製ジャムがアクセントの「すももジャムソフト(480円)」
更別の特産をその場で味わい、旅のお土産にも出会える「さらべつPiPOPA」。ドライブの合間にふらりと立ち寄りたいスポットです。
【INFORMATION】
■道の駅さらべつPiPOPA
住所: 河西郡更別村字弘和464番地1
電話番号:0155-53-3663
営業時間:道の駅 9:00〜18:00 レストラン 9:00〜17:00
定休日:年末年始(12月29日〜1月3日)
駐車場:普通車65台
アクセス:帯広広尾自動車道 更別ICから車で約15分
公式HP
9.「なかさつない」(中札内村)
「さらべつPiPOPA(ピポパ)」から再び国道236号に戻り、帯広方面へ車で約20分。左手に現れるのが、自然と農村文化を体感できる道の駅「なかさつない」です。
道の駅全体は「アグリパーク」として整備されており、郷土の歴史的建造物や芝生広場、池などが点在。ドライブの休憩はもちろん、地元の魅力をのんびり味わえる場として親しまれています。
中札内村は養鶏が盛んな地域で、地元ブランド「中札内田舎どり」を使った料理が名物。その中でも人気なのが、カリッと揚げたての「田舎どりの唐揚げ」。ジューシーな味わいとボリューム満点な一皿は、テイクアウトでも大好評です。

中札内田舎どりの唐揚げは、香ばしくジューシーな逸品
敷地内には、産みたて卵が購入できる珍しい「たまごの自動販売機」も設置されています。いつでも新鮮な卵が購入できるとあって、観光客だけでなく地元の方にも重宝されています。

産みたて卵を手軽に購入できる「たまごの自動販売機」
子ども連れには、館内奥にある大型遊具スペースもおすすめ。すべり台やトランポリンなどが揃い、子どもたちは夢中になって遊べます。そばには保護者用の休憩スペースも完備されており、大人は座って見守りながら、ひと息つけるのもうれしいポイントです。

子どもたちが思いっきり遊べる大型遊具エリア
この日は、2人の子どもたちが、たまたま訪れていた別のご家族とすっかり打ち解けて一緒に遊ぶ場面も。旅先ならではの素敵な出会いがあるのも、こうした道の駅ドライブの醍醐味です。
※遊具の対象年齢は小学2年生まで(ベビースペースは3歳まで)
【INFORMATION】
■道の駅 なかさつない
住所:北海道河西郡中札内村大通南7丁目14
電話番号:0155-67-2811
営業時間:9:00〜18:00(11月〜3月は〜17:00)店舗により営業時間は異なる
定休日:年末年始(12月29日〜1月3日)毎週月曜日(12月〜3月)
駐車場:普通車155台
アクセス:帯広広尾自動車道 中札内ICから約4分
公式HP
10.「おとふけ なつぞらのふる里」(音更町)
とかち帯広空港から車で約40分。「道の駅おとふけ なつぞらのふる里」は、道内で最も人口の多い町村として有名な音更町に2022年に移転&リニューアルオープン。十勝バスが運行する空港連絡バスでも気軽にアクセスできるので、レンタカーを使わない旅行者にも人気のある道の駅です。
併設の農畜産物等販売所「なつぞら市場」には、十勝生まれの農畜産物を使った加工品や特産品が勢揃い。生産者の顔が見える新鮮な野菜が並ぶ直売コーナーもあり、旬の味覚を楽しむことができます。
小腹が減ったら、“とかちの食の集結”をコンセプトにしたフードコート「なつぞらダイニング」へ。「豚丼」や「インデアンカレー」など、十勝・帯広エリアでおなじみのソウルフードをはじめ、音更町産の小麦粉やチーズを味わえる飲食店が集まっています。

麺に十勝産の小麦を使用した「Ramen FUJI」のラーメン
また、見逃せないのが「なつぞらエリア」です。こちらは2019年に放送されたNHK連続テレビ小説「なつぞら」の十勝編に登場した「柴田家の母屋」など4棟を忠実に再現。物販コーナーではここでしか手に入らない限定商品も販売しているのでぜひチェックしてみましょう。

音更町に本社を構える老舗「柳月」の菓子詰め合わせセット
【INFORMATION】
■道の駅おとふけ なつぞらのふる里
住所:北海道河東郡音更町なつぞら2
電話番号:0155-65-0822
営業時間:9:00〜19:00(店舗・施設により異なる)
定休日:年末年始
駐車場:普通車244台
アクセス:道東自動車道・音更帯広ICから約2分
公式HP
11.「ピア21しほろ」(士幌町)
国道241号と274号の交差点に面し、牛舎をモチーフにしたというユニークな形の屋根が目印。道産のカラマツ材をふんだんに使用し、木の温もりと開放感に包まれた「道の駅ピア21しほろ」があるのは十勝エリアの北部に位置する士幌町です。町の総面積の半分以上が農用地であり、良質な小麦やジャガイモ、ビート、豆類などの生産地としても知られています。
なかでもこちらで味わいたいのが、自然豊かな士幌町で育った「しほろ牛」のご当地グルメです。レストラン「にじいろ食堂」ではしほろ牛を贅沢に一頭買い。脂肪が少なく、ジューシーで柔らかな赤身肉を堪能できるステーキやハンバーグを提供しています。また、「CAFE KANICHI 寛一」にはしほろ牛100%のハンバーガーも! 肉好きには何ともたまらないラインナップとなっています。

「しほろ牛」が主役の祭りやイベントも行われるほど欠かせない存在
特産のジャガイモを使ったフライドポテトも絶品ですが、地元っ子のイチオシはずばり道の駅オリジナルの「じゃがいも大福」! 北海黄金(ほっかいこがね)と呼ばれる品種を使用し、バターを効かせたホクホク食感の餡がクセになる味わい。さまざまな味が揃う「大福バイキング」では贈答用の化粧箱も販売しているので、ドライブのお供やお土産にもぴったりです。

名物の「じゃがいも大福」のほか、かぼちゃみたらし、きなこクリームなど多彩な顔ぶれ
【INFORMATION】
■道の駅ピア21しほろ
住所:北海道河東郡士幌町士幌西2線134番地1
電話番号:01564-5-3940
営業時間:9:00〜17:00(店舗・施設により異なる)
定休日:年末年始
駐車場:普通車151台
アクセス:道東自動車道・音更帯広ICから約25分
公式HP
12.「しほろ温泉」(士幌町)
十勝北部、大雪山系のすそ野に広がる雄大な自然の中に佇む道の駅「しほろ温泉」。
ここには、心身ともに癒される温泉宿「プラザ緑風」が併設されています。湯は植物性有機物を豊富に含んだ褐色の「モール泉」。不要な皮脂をやさしく落としてくれ、湯上がりはみずみずしくすべすべの肌に導いてくれると評判です。
温泉を利用した来訪者が楽しめる工夫があり、売店では自宅で気軽に温泉気分を味わえる「温泉の素」を販売しています(1回分190円、10回分1,500円)。

「人気の『温泉の素』。自宅で気軽にモール泉気分を楽しめるお土産」
併設のレストランでは、士幌町の誇るブランド牛「しほろ牛」を使ったグルメを提供。ジューシーなハンバーグ膳やローストビーフ丼など、肉牛頭数日本一を誇る町ならではの味を堪能できます。
また駐車場のそばには無料の足湯もあり、気軽にモール泉で旅行の疲れを癒せます。

やや温度の高めな足湯が好きな人に特におすすめ。
道の駅の裏手には、開放感あふれる広大な国際公認のパークゴルフ場も完備。

雄大な自然を望む36ホールのパークゴルフ場。初心者から上級者まで楽しめる。
パークゴルフの道具一式はフロントで500円でレンタル可能です。グルメ・温泉・アクティビティがそろう道の駅「しほろ温泉」で、十勝の自然に包まれた贅沢なひとときを満喫してみてはいかがでしょうか。
【INFORMATION】
■道の駅「しほろ温泉」
住所: 河東郡士幌町字下居辺西2線134番地
電話番号:01564-5-3630
営業時間:10:00〜21:00
定休日:不定休
駐車場:普通車104台
アクセス:道東自動車道 音更帯広ICから車で約30分
公式HP
13.「かみしほろ」(士幌町)
北海道内で127番目の駅として、2020年に上士幌町に誕生したのが「道の駅かみしほろ」です。十勝地方の北端に位置し、日本最大の山岳公園である大雪山国立公園の東山麓に位置する上士幌町には「三国峠」、「ナイタイ高原牧場」、「ぬかびら源泉郷」といった北海道を代表する名所が点在。こうした観光スポットへの拠点となるのがこちらの道の駅です。
何と言っても目を引くのが、道の駅らしからぬガラス張りのモダンな佇まいです。館内のレストランやハンバーガーショップ、物産販売コーナーも垢抜けた雰囲気で、まるでオシャレなワーキングスペースのよう。一角には親子で一緒に遊べるキッズスペースや授乳室があるので、小さな子ども連れでものんびりと寛ぐことができます。

エントランスそばには「旧国鉄士幌線橋梁群」に関する展示も
外の芝生エリアには大きな滑り台などの遊具があるほか、ドッグランを併設。また、“熱気球の町”にある道の駅だけあって、気象条件が合えば熱気球の体験搭乗もできるのだとか。係留タイプで、体験時間は5分ほど。地上約30mの高さから十勝平野の絶景を見渡せるなど、観光の楽しみ方も広がります。

“旅の目的地となる道の駅”がコンセプトなのだとか
【INFORMATION】
■道の駅かみしほろ
住所:北海道河東郡上士幌町字上士幌東3線227-1
電話番号:01564-7-7722
営業時間:9:00〜18:00(10月下旬〜4月上旬は〜17:00)
定休日:年末年始
駐車場:普通車265台
アクセス:道東自動車道・音更帯広ICから約30分
公式HP
14.「あしょろ銀河ホール21」(足寄町)
道東自動車道の足寄ICから約5km。十勝・帯広エリアと、釧路圏や網走圏をつなぐ国道241号と242号の交差点にそびえる高い塔が目印の「道の駅あしょろ銀河ホール21」。廃線になったふるさと銀河線の「足寄駅(あしょろえき)」の跡地にあり、館内の一角にはホームやレールといったかつての駅舎を再現。当時の面影が感じられ、鉄道ファンならずとも一度は訪れたい北十勝の観光スポットとなっています。
一方、人々の目を引く展示は鉄道関連だけではありません。足寄町といえば、シンガーソングライター・松山千春さんの出身地。エントランス前には松山さん自身が作詞作曲し、1977年にリリースした代表曲「大空と大地の中で」のメロディーが流れる記念碑が鎮座。運が良ければ抜けるような“十勝晴れ”の大空の下で、あの名曲を堪能することができます。

ボタンを押すと音楽が流れ、歌の世界観と十勝の風景がリンクする
さらに館内にはステージ衣装やトロフィーなどを展示した、その名も「松山千春コーナー」も! パネルの松山さんとツーショット写真を撮れる貴重なスポットとなっています。入館は無料なのでぜひ立ち寄ってみましょう。
また近年は、ポケモンの絵が描かれたマンホール「ポケふた」を目当てに訪れる観光客も多いのだとか。2025年5月時点で北海道内42市町村に設置されている「ポケふた」ですが、市町村ごとにデザインが異なる1点モノのため、ぜひ現地へ足を運んでみては!

ロコンやアローラロコンのキャラクターがデザインされた「ポケふた」
【INFORMATION】
■道の駅あしょろ銀河ホール21
住所:北海道足寄郡足寄町北1条1丁目3番地
電話番号:0156-25-6131
営業時間:9:00〜18:00(10月中旬〜4月下旬は〜17:00)
定休日:年末年始
駐車場:普通車82台
アクセス:道東自動車道・足寄ICから約5分
公式HP
15.「オーロラタウン93りくべつ」(陸別町)
冬場の気温は驚きのマイナス30度超え! 道東地域と呼ばれる北海道東部の中央に位置する陸別町は、日本一寒いことで知られる人口2100人ほどの小さな町です。その玄関口・国道242号沿いにあるのがこちらの「道の駅オーロラタウン93りくべつ」。
かつては「ふるさと銀河線」の駅舎でもあった“道と鉄道の駅”でしたが、同線は2006年に廃線。現在はバスの案内所、鹿肉製品などの特産品を販売する観光物産館、偉大な開拓者の軌跡を紹介する「関寛斎資料館」、宿泊施設「オーロラハウス」を備えた多目的施設として機能しています。
廃線となった現在も駅構内には鉄道車両や線路が保存されており、見学が可能。また、運転や乗車体験(要予約)のほか、1周約400mのトロッコ乗車体験などを楽しむことができるとあってカップルや親子連れにも人気。穴場のレジャースポットとなっています。

鉄道ファン垂涎のメーテルラッピング列車と一緒に記念撮影!
また、かつて陸別町では1977年公開の映画「幸福の黄色いハンカチ」の撮影が行われたことから、館内には作品をオマージュした装飾や特大ポスターが展示されています。昭和のノスタルジックな気分に浸れるフォトスポットとしてもオススメです。
「りくべつ宇宙地球科学館(通称:銀河の森天文台)」など町内の見どころと合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

道の駅の天井に吊るされた黄色いハンカチ。見れば何かいいことがあるかも?
【INFORMATION】
■道の駅オーロラタウン93りくべつ
住所:北海道足寄郡陸別町大通(国道242号沿い)
電話番号:0156-27-2012 (陸別町観光物産館)
営業時間:8:00〜18:00(11〜3月は〜17:00)
定休日:年末年始
駐車場:普通車74台
アクセス:道東自動車道・足寄ICから約40分
公式HP
【十勝の道の駅】15駅完全制覇MAP
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