帯広ラーメンに迷ったらココ!食べ歩きライター厳選10選【2025年版】

ラーメン好きのあなたに贈る、食べ歩きコラムの最新版!今回は「味・印象・もう一度食べたくなるか」の3点を軸に、ライターが心からおすすめしたい10軒を厳選しました。

帯広のラーメンは、味噌・塩・醤油といった王道の味わいに加え、とんこつや魚介、さらには創作系まで幅広く、どれもが個性的。店ごとのこだわりが光るラーメンばかりで、“帯広ラーメン”というひとくくりでは語りきれないほどの魅力に満ちています。

観光で初めて帯広を訪れる方も、地元民でも、まだ知らなかった一杯がきっと見つかるはず。気になるお店があったら、ぜひその味を確かめに行ってみてください。

No.1 らー麺こぶし

2024年10月、清水町で培った十四年の歴史を胸に帯広へ移転した「らー麺こぶし」は、札幌直系の濃厚味噌を軸にしながら、海老や魚介を駆使した創作系まで楽しめる“味噌のテーマパーク”です。

看板の〈特製みそらー麺〉は、甘めの赤味噌に豚骨スープを合わせ、香味野菜で重さをそぎ落とした深いコクが魅力です。中太ちぢれの西山麺はツルモチ食感でスープをよく拾い、表面に浮かぶ自家製マー油が香ばしさとビターな余韻を添えます。チャーシューは肩ロースを炭火で炙ってから煮込み、赤身の旨みを閉じ込めた肉厚仕様。

個性派を求めるなら、殻ごと煮出した海老油が香る〈大人のえびからみそば〉や、トビウオだしを利かせた〈あごだし中華そば 醤油〉がおすすめです。どちらも味変用の生姜やニンニクが添えられ、途中で混ぜるとスープの表情ががらりと変わります。店内は木目を基調にした落ち着いた空間で、テーブルにチャイルドシートを完備。

営業時間は11時から20時まで、スープが切れしだい終了します。駐車台数は限られますが、隣接施設と提携しており、スタッフが丁寧に案内してくれるので安心です。伝統の札幌味噌を土台に、新境地へ挑む意欲に満ちた一杯をぜひ体験してみてください。

【INFORMATION】

■らー麺こぶし

No.2 とんこつラーメン 華宴

帯広で「濃さなら右に出る店はない」と噂される華宴。どんぶりを覗くと、雪解け水のように白濁した豚骨スープが優しく湯気を立てています。ひと口すすれば、乳製品を思わせるクリーミーな舌ざわりが広がり、その奥から骨の髄まで煮出した甘いコクがじわり。味噌を合わせた看板の〈みそラーメン〉は、その濃厚さをマーガリンのような香ばしさでまとめ上げ、後味を重くさせません。

麺は吸い込みのよい中太ストレート。すすり上げた瞬間、スープをまとった麺がほどけ、チャーシューの脂にキクラゲの歯切れが重なって、口の中が賑やかになります。卓上の紅しょうがをひと摘み落とすと、甘みの陰に隠れていた豚骨の香りがふわりと顔を出し、味に奥行きが生まれます。

昼どきは行列が伸びますが、回転は早め。待ち時間に券売機でミニカレーや半ライスを追加しておく常連が多く、最後はスープを“追い飯”で余すところなく味わうのが華宴流です。札幌や博多の名店を渡り歩いた方でさえ「これは別格」とうなる唯一無二の濃度。こってり好きもスープ派も必ず満足できる、十勝が誇る豚骨の深海です。

【INFORMATION】

■とんこつラーメン 華宴

No.3 らーめん 広苑

上士幌町で三十年以上暖簾を守り、2021 年に帯広へ移転した「らーめん広苑」。店に足を踏み入れると、炒め味噌の香りと共に聞こえてくる中華鍋のリズミカルな金属音。

保刈製麺の中太ちぢれ麺を泳がせる看板〈味噌〉は、豚背脂で厚みを出した鶏ガラスープに赤味噌ダレを合わせ、炒め野菜の香ばしさでコクを幾重にも重ねています。反対に〈塩〉は煮干と昆布を利かせた淡麗仕様。澄んだスープに葱油を浮かべることで、後口にキレを残します。具だくさん派には、海老やイカ、豚バラがごろりと入る〈広東麺〉がおすすめ。

さらに常連の隠れ目当てが“帯広ベスト炒飯”と称されるパラパラ炒飯。米粒を一粒ずつコーティングした香り高さに、付け合わせの卵スープまで丁寧な仕事。テイクアウトでも味が落ちにくく、ラーメン+炒飯のオーダーは鉄板です。客席は小上がり含め二十席ほど。

昼は近隣のビジネスマン、夜は家族連れが多く、移転後も変わらぬ温かさが店内に流れています。移ろわない味と新天地への挑戦心。その両方を一杯に映す、帯広の良心的な街中華です。

【INFORMATION】

■らーめん 広苑

No.4 麺屋 伊とう

化学調味料に頼らず、鶏の滋味だけで勝負する「麺屋 伊とう」は、透き通る黄金スープがトレードマークです。新得地鶏と中札内田舎どりを低温でじっくり煮出し、鶏油をうすく浮かべて香りを閉じ込めます。

看板〈地鶏らーめん(醤油)〉は、丸大豆醤油と白醤油を合わせたタレが鶏の甘みを底上げし、ふくよかでキレのある後味に仕上がっています。麺は森住製麺の細ストレート。すすった瞬間に広がる小麦の甘さがスープの旨味を引き立て、穂先メンマや低温チャーシューが上品な食感を添えます。

曜日限定の鶏白湯や煮干そばも好評で、朝ラー営業では澄んだスープを目当てに早朝から客足が絶えません。家族連れにはチャイルドチェア、車椅子には段差スロープと、やさしさにも妥協なし。

ヘルシー志向でも満足感たっぷり、帯広の“清湯代表”と呼びたい一杯です。

【INFORMATION】

▪️麺屋 伊とう

No.5 ラーメンハウス遊麺

“ラーメンのテーマパーク”と評される「ラーメンハウス遊麺」は、1994 年創業の老舗ながら、いまもメニュー革新が止まりません。スープは〈豚骨しょうゆ〉〈まろやか味噌〉〈さっぱり塩〉の3系統。そこへ麺の太さ・トッピング違いを掛け合わせることで、レギュラーメニューだけで百品以上という圧巻のバリエーションを実現しています。

なかでも不動の1位は〈こてこてラーメン〉。背脂が雪のように浮かぶ豚骨しょうゆスープは、見た目こってり、味わいは意外に軽快です。西田製麺の縮れ中細麺はコシが強く、厚切りチャーシューの香ばしさ、半熟味玉のとろみ、海苔の磯香が段階的に押し寄せ、丼の中で“豚骨ビッグバンド”を奏でます。

野菜不足を感じた日は炒め野菜が山盛りの〈野菜味噌〉を、麺の小麦感を味わいたい日は魚粉香る〈つけ麺〉を選ぶのも一興。店主はカフェやバーを営むアイデアマンで、思いつきの限定麺を突発的に出す遊び心も健在です。卓上ポップに並ぶ“今日だけ”の甘辛まぜそばや冷やし担々を見つけたら迷わず注文したいところ。

着丼を待つあいだ、カウンター越しに聴こえる中華鍋のリズムがワクワクを加速させ、食べ終えるころには「次は何を頼もう」と早くも次回来店を計画してしまいます。

【INFORMATION】

▪️ラーメンハウス遊麺

No.6 らぁめんとん平

帯広駅から車で五分、魚介の香りが漂う住宅街に佇む「らぁめんとん平」は、創業以来二十年以上、地元客と観光客を魅了してきた人気店です。暖簾をくぐると、節系が沸き立つ湯気と炭で炙ったチャーシューの香りが一気に押し寄せ、胃袋のスイッチが即座にオンになります。

看板の〈醤油らぁめん〉は、カツオ・サバ節を軸に昆布と鶏ガラを合わせたダブルスープ。鶏油を薄く張ることで香りを封じ込め、ひと口すすれば和風だしの甘味と動物系のコクが同時に舌を包み込みます。

西山特注の中太ストレート麺は芯にコシを残す茹で加減で、スープを抱えたままスッとほどけ、鼻腔に煮干しの残り香を運びます。表面を炙った肩ロースチャーシューは外側カリッと、中は赤身の旨味がしっとり。極太メンマはザクッと歯切れよく、海苔を溶かすと節の甘味が際立ちます。

塩派には昆布だしを強めに利かせた〈塩らぁめん〉、濃厚派には香ばしいマー油を浮かべた〈味噌〉がおすすめです。回転が速く行列は意外と短時間で進むものの、売り切れ早仕舞いも珍しくありません。卓上には自家製煮干し酢と魚粉が用意され、後半に少量加えると旨味が一段深くなる遊び心もうれしいところ。駅近ながら駐車場完備でアクセス良好。

優しい和だしと香ばしさが同居する一杯で、帯広ラーメンの奥行きを実感できます。

【INFORMATION】

▪️らぁめんとん平

No.7 将-SHO-

帯広郊外、住宅街の一角に突如そびえる“もやしの山”。その正体が二郎系インスパイアで評判の「将-SHO-」です。看板メニュー〈きしょうめん〉は、豚骨をベースに背脂を重ねた濃厚白湯、そこへ魚介エキスを合わせたダブル仕様か、動物系オンリーのストロング仕様かを選択できます。

スープ表面にはキラリと背脂が浮き、レンゲを沈めると骨髄の甘みとカツオ節の香りが同時に立ち上がり、食欲が一気に沸騰。合わせる麺は製麺所特注の極太ストレート。噛むほどに小麦の芯が弾み、口内でスープと背脂をしっかり絡め取ります。

うず高く盛られたモヤシは軽く1袋半、追加ヤサイコールで“十勝岳級”にまで膨れあがり、丼がまるで火山のような迫力に。チャーシューは脂の甘みと赤身の旨みが共存するバラロールを厚切りで2枚。ほろりと崩れる柔らかさが極太麺の咀嚼を小休止させ、再び箸が勢いづきます。

卓上ニンニクを半杯混ぜるとジャンキーな香りが一気に跳ね上がり、黒胡椒をひと振りすると後味がキリッと引き締まる――味変アイテムも豊富です。麺量は小 200 g から大 400 g まで、タッチパネルで細かく選択可能。

女性や初心者には“麺少なめ・ヤサイノーマル”が勧められ、ノリのいいスタッフが食べ切りペースを気遣ってくれます。満腹感と達成感が同時に訪れる、まさに“帯広のフードアトラクション”。濃密な一杯に挑み、胃袋で十勝のパワーを感じてみてください。

【INFORMATION】

■将-SHO-

No.8 龍門

半世紀を越えて暖簾を掲げる「龍門」は、昭和の香りを色濃く残す“帯広の老舗中華”。2014 年に惜しまれつつ一度店を閉じましたが、先代の息子が味と想いを継承し、ラーメン専門店として復活しました。

看板の〈みそラーメン〉は、三種ブレンド味噌を豚骨白湯でのばし、ラードで炒めた野菜の香ばしさを重ねる昔ながらの製法。スープをひと口すすると、やや甘めの味噌が広がり、後からピリッとショウガが追いかけて来ます。

厚切りチャーシューは端がカリッと香ばしく、噛むほどに肉汁がしみ出す設計。麺は地元製麺所の中太ちぢれ。スープをまとった麺がほぐれるたび、味噌と炒め香が鼻に抜け、レンゲが止まらなくなります。

もう一つの名物〈中華ドンメン〉は餡かけ焼きそばと中華丼を合わせた炭水化物コンビネーション。とろみ餡が麺とご飯を橋渡しし、最後の一粒まで旨みを抱きとめます。朱色カウンターと木製テーブルが並ぶ店内には、昼休みの会社員や親子連れが集まり、昭和歌謡がゆるく流れています。

金曜定休、スープ切れ終了のため夜は早じまいもあり。懐かしさと新しさが同居する一杯で、帯広の“ソウルみそ”を味わってみてください。

【INFORMATION】

■龍門

No.9 ラーメンバカノミセ 胡風

店名からしてパンチの効いた「ラーメンバカノミセ 胡風」。扉を開けると、陽気なアナウンス機が「ようこそバカノミセへ」と歓迎し、食欲スイッチが一瞬でオンになります。

看板は〈えびす(胡)〉――中華鍋で赤味噌を豪快に炒め、豚背脂と香味野菜を重ねることで、焦げ感ゼロなのにローストナッツのような芳ばしさを実現しています。保刈製麺の中太ちぢれ麺はスープを分厚くまとい、口当たりは濃密。追加トッピングの炙りチャーシューは外側カリカリ、中はジューシーで、噛むほどに味噌ダレが染み出します。

具材にはワンタン、キクラゲ、モヤシ、タマネギ、人参と賑やかな顔ぶれ。卓上の自家製ジンジャー酢を垂らすと、重厚な赤味噌がキリッと引き締まり、丼の世界が二段変化します。

壁に掲げられた幟には「胡風か、胡風以外か。」の挑戦的コピー。つまり “ここで食べずにどこで食べる?” という店主からのメッセージです。駐車場は広めで回転も早く、満腹の幸せを求めるファミリーやガテン系の常連で常に賑わいを見せます。

味噌ラーメンを「濃い・熱い・楽しい」の三拍子で味わいたいなら、胡風の暖簾をくぐるしかありません。

【INFORMATION】

■ラーメンバカノミセ 胡風

No.10 衆來(SYU RAI)

十勝産小麦「さらさ」「みのりのちから」を極太麺に仕立て、地元愛を一杯に注ぐ「衆來」は、宝來時代の伝統を継ぐと同時に、酸味を効かせた独創的スープで新境地を開きました。

看板〈すっかいラーメン〉は、豚骨・煮干・昆布・鰹を炊いた白湯に自家製“すっぱダレ”を合わせる三層構造。レンゲを口へ運ぶと、まろやかな動物系の甘み→鰹オイルの香ばしさ→柑橘を思わせる酸味が段階的に訪れ、脳が軽く驚く体験をもたらします。

麺はうどん級の太さでモチモチ、噛むほど甘みが滲み出し、酸味とのコントラストが快いリズムを生みます。低温調理チャーシューはしっとり柔らか、極太メンマはザクッと小気味良い歯切れ。卓上の自家製辛味噌をひと匙溶かせば、酸味に辛さとコクが重なり、スープの表情がもう一段深まります。

季節限定も工夫満点で、秋にはキノコバター、冬はユズ塩と、訪れるたびに新たな発見があるのも魅力。昭和の味をDNAに残しつつ、令和の創意で進化を続ける“帯広酸旨系”の旗手です。

【INFORMATION】

■衆來(SYU RAI)

 

帯広はラーメンの激戦区

「ラーメン王国・北海道」と言えば、札幌・函館・旭川の“三大ラーメン”や、釧路ラーメンが有名ですが、実は帯広も密かなラーメンの名所。その特徴は、「これぞ帯広ラーメン!」とひとことで語れない“多様性”にあります。

味噌、塩、醤油はもちろん、豚骨や魚介、鶏ガラなど、ベースとなるスープのバリエーションが豊富で、店によってまったく違う味わいが楽しめるのが魅力。地元の素材を活かしたスープづくりや、麺へのこだわりを持つ店も多く、1軒ごとに個性が際立っています。

農業王国・十勝の中心都市であり、海にも近い帯広は、山の恵みも海の幸も手に入る食材の宝庫。そんな背景が、多彩なラーメン文化を育んできたのかもしれません。
「今日は何系を食べようか?」と選ぶ楽しさがあるのも、帯広ラーメンの大きな魅力です。

あなたも奥深い帯広ラーメンの世界へ

ひとつの味にこだわる店もあれば、挑戦的な創作メニューで驚きをくれる店もあり、食べ歩けば歩くほど新たな発見があります。

今回ご紹介した10店舗は、その中でも「また行きたい」と思える個性派ぞろい。
あなたのお気に入りの一杯が見つかりますように。さあ、次のラーメン旅はどこから始めましょうか?

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