帯広市街地から車で15分。ゲートをくぐった瞬間、エゾリスの尻尾がふわりと揺れ、針葉樹の梢が空色に霞む——ここは真鍋庭園。世界各地から集めた数千種の樹木を60年以上かけて育て上げた25,000坪の回遊式ガーデンです。北海道ガーデン街道の“隠れ本命”で、とかち花めぐりを始めませんか。
Contents
真鍋庭園3つのテーマガーデンを歩く
ガーデン | 雰囲気 |
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ヨーロッパガーデン | 真鍋庭園の象徴”赤屋根の家”や はまなすの小道、キッズガーデンで 季節の風を浴びる |
日本庭園 | 大正天皇(当時天皇)の休息所 として建てられた真正閣や、 鯉の池が見どころ |
風景式庭園 | オリピンの滝、森のオープンギャラリー を通り、ニジマスの池をのんびり散策 |
※1周ゆっくり歩いて約60分。写真好きは+30分見積もりを。
体験レポ|“水色の森”で深呼吸
9:00 スギゴケの香りと小鳥の合唱
開園直後に入ると、芝生は朝露をまとい、ヤマガラが頭上でさえずり中。青白く輝く針葉樹が立ち並び、帯広の街の音はすっかり遠のいています。
9:30 エゾリスに遭遇
“水色の森”と呼ばれるエリアの木橋付近を歩いていると、アカエゾマツの幹を駆けるエゾリスに遭遇。園内のリスは人慣れしており、望遠レンズがなくてもスマホで撮影できる。
10:30 カフェテラスで“森スイーツ”
庭園出口横のカフェテラスでコーヒーとミルクソフトを注文。シジュウカラが出入りする様子を見ながらゆっくりとスイーツタイム。
花めぐり×ガーデン街道の楽しみ方
- 午前:真鍋庭園
- 針葉樹と野草が共演し、深い“森色”を味わえる。
- 午後:十勝ヒルズ(車30分)
- ローズウォークを散策後、畑を見渡すカフェでランチ。
- 翌日:六花の森・中札内美術村
- 包装紙に描かれた花々とアート作品を巡って、十勝地域の自然&文化を満喫。
これで十勝ガーデン街道のスタンプ3つをクリア!
ガーデンセンターで“連れて帰る”楽しみ
- 最新園芸品種の苗木:コニファーやカラーリーフ苗など、ガーデンセンターのスタッフと相談しながら選べます。
- 寄せ植えやリースの教室開催:季節に合わせたワークショップが開かれており、器や資材も購入可能。
- スタッフの園芸相談対応:日当たりや越冬方法など、初心者向けに丁寧なアドバイスと購入サポートが受けられます。
園芸初心者は「日当たり」「越冬のコツ」をスタッフに聞くと親切にメモをくれます。
季節別おすすめショット
月 | 被写体 | 場所 |
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5月中旬 | シダレザクラ(池越し) | ヨーロピアン池辺り 映り込みも期待できるかも? |
7月上旬 | ライラック | 欧風ガーデン入口で 花の香りと彩りを堪能 |
9月下旬 | 紅葉(赤・黄・緑) | 流れの景吊り橋付近で モザイク風の彩り |
10月上旬 | 秋霧に包まれた針葉樹 | 水色の森奥で幻想的な 景観が楽しめる |
【Information|お問い合わせ】
“おとぎの国”は一日にして成らず
世界から苗木を集め60年以上かけて育てた森は、訪れるたびに成長を続けています。青い針葉樹の陰影、渓流のせせらぎ、リスの足音――真鍋庭園は「見る」だけでなく「感じる」ガーデン。十勝花めぐりの一歩目に、都会の時間を脱ぎ捨てて“水色の森”で深呼吸してみませんか。