藤丸パークにふらっと寄って、ほっとひと息─帯広に新たな憩いの場が誕生!

帯広のまちなかに、またひとつ“立ち寄りたくなる場所”が増えました。

122年の歴史に幕を下ろした藤丸百貨店の再生に向けた新拠点「藤丸パーク」が、2025年7月6日、旧藤丸のすぐ裏手にオープン。老若男女、誰もがふらっと訪れたくなるような新たなスポットの誕生です。

藤丸パークの施設概要やショップ情報を中心に、その魅力をたっぷりとご紹介します。

※本記事に掲載された情報は掲載日時点のものであり、価格はすべて税込です。

「藤丸パーク」誕生──百貨店の再生プロジェクトは新たなステージへ

2023年1月、122年の歴史に幕を下ろした「旧・藤丸百貨店」の再生に向け、2030年の新店舗開業を見据えた5年限定の新施設「藤丸パーク」が、2025年7月6日、旧藤丸のすぐ裏手にある遊休地に誕生しました。

建物を設けず、屋外型の施設とすることで「ふらっと来て、ひと息つける」間口の広い空間を実現。商業施設でありながらも、買い物を目的としなくても気軽に訪れられるような設計が特徴です。放課後の中高生、子ども連れの家族、年配の方まで、誰もが自由に過ごせます。

パークのオープンに合わせて、藤丸のロゴマークもリニューアルされました。

従来のロゴマークをベースにした、過去と未来をつなぐ新デザイン

これまで藤丸に親しみを寄せていたお客様の思いを大切にするために、新たなロゴにも、従来のロゴから受け継いだ伝統的な色や書体が受け継がれています。懐かしさをそのままにリデザインされたこのロゴは、藤丸の記憶と未来をつなぐ、いわば“想いのバトン”といえるでしょう。

藤丸パークは、新しい藤丸が完成するまでの5年間、地域とのつながりを育み、再生のあゆみを確かなものにするために開設された商業施設です。

なお閉店当時の藤丸の様子や、122年の歴史については、以下の記事で詳しく紹介しています。

ぜひこの機会に、これまでの藤丸のあゆみを振り返ってみてはいかがでしょうか?

憩いの場「藤丸パーク」の施設概要──設備や店舗の構成を紹介

画像提供:藤丸株式会社

藤丸パークは、訪れる人の「憩いの場所」となることを目指した屋外型の商業施設です。テラス席にはフリーWi-Fiも完備されており、学生が勉強をしたり、社会人がリモートワークで利用したりと、それぞれの時間を自由に過ごせます。

開放感のあるテラス席。Wi-Fi完備で勉強やリモートワークの場としても便利

藤丸パークにはトレーラーハウス型の常設ショップがあり、飲食テナント3店舗と藤丸直営の2店舗、計5店舗で構成されています。一般的な商業施設のように店舗がびっしりと並ぶ構造ではなく、スペースを柔軟に活用できるよう、空間にゆとりを持たせたレイアウトが採用されています。

たとえばマルシェやライブ、ワークショップなど、多彩なイベントの開催も予定されており、単なる商業施設にとどまりません。地域交流とにぎわいを育む拠点としての役割も担います。

ペット連れのためのドッグラン併設

ペット連れの方のお散歩コースとしても気軽に立ち寄れるよう、敷地内には広々としたドッグランも整備されています。

ワンちゃんが自由に駆け回れるドッグラン

誰もが気軽に訪れられるように、それぞれのライフスタイルに合わせて楽しめる点が「藤丸パーク」の魅力です。

【Information|施設概要】

藤丸パーク(藤丸株式会社)
〒080-0013 北海道帯広市西3条南7丁目
TEL 050‐8881‐6240
駐車場: 74台
営業時間:11:00〜19:00
定休日:冬季休業あり(12〜3月)
開設期間:2025年〜2030年予定(新・藤丸百貨店OPENまで)
公式サイト:fujimaru-park.com
Instagram :@fujimaru_tokachi

藤丸パークの商業エリアにある5つのショップを詳しく紹介

藤丸パークには、飲食・物販あわせて5つのショップが並びます。

飲食エリアでは、10社を超える応募の中から、藤丸パークのコンセプトにふさわしいテナント3店舗を厳選。物販エリアでは、藤丸株式会社が百貨店としての経験と目利きを活かし、直営で2店舗を展開しています。

2025年7月時点で出店している、各テナントの魅力を詳しくご紹介します。

1. こんにちは(藤森商会)

「カレーショップ・インデアン」で知られる藤森商会が、藤丸の再生に込められた想いに共鳴し、新たな一歩として出店。かつて帯広で親しまれていたファミリーレストラン「こんにちは」の屋号を、26年ぶりに復活させました。

ふじもりやインデアンなど他店舗では味わえない、藤丸パーク限定のオリジナルメニューを展開。看板メニューは、インデアンルーをベースにひき肉を加えて仕上げた「特製キーマカレー」です。

馴染みのある味に、挽き肉のコクと食感が加わった新しい美味しさが楽しめる

また、キーマカレーと同じくインデアンルーをベースに、十勝・音更産の和牛「きのe-びーふ」と川西産の玉ねぎを加えたあんを包んだ「インデアンまん」も人気の一品。香り立つスパイスと地元食材が織りなす味わいは、ここでしか出会えません。

慣れ親しんだ味を、新たなかたちで。伝統を守りながらも挑戦する心を忘れない「こんにちは」渾身のメニューを、ぜひご堪能ください。

主なメニュー・基本情報

項目内容
主なメニュー・特製キーマカレー(650円)
・エッグキーマカレー(750円)
・ハンバーグキーマカレー(850円)
・インデアンまん(350円)
・スパイシーな鳥唐揚げ(500円)
営業時間11:00〜19:00
定休日火曜日

2. STANDめぶんりょう(目分料)

創業35年、清水町の名店「目分料」が、藤丸パークに「STANDめぶんりょう」として出店。幌加内産のそばの実を石臼で自家製粉し、打ちたて・茹でたてで仕上げる二八そばを提供しています。

おそばは香り高く、のどごしも格別。牛トロ丼は入れた瞬間、口の中でとろける

清水町名の物「牛トロ丼」や「若トロ丼」などご飯ものに加え、香ばしいそば茶を使った「そば茶プリン」などの甘味もご用意。お腹いっぱい食べたいときも、ひと息ついてデザートタイムを取りたいときにも立ち寄りたくなります。

ゆったりとした空気の流れるパークの中でそばの香りを楽しみながら、心ほどける時間をお楽しみください。

主なメニュー・基本情報

項目内容
主なメニュー・ざ・そば(750円)
・日替わりぶっかけ(1,000円)
・ざ・そばセット(1,000円)
※おそばに牛玉メンチのついたセット
・牛トロ丼/若トロ丼(各500円)
・牛玉メンチ(350円)・そば茶プリン(500円)
営業時間11:00〜19:00
定休日木曜日

3.トカチドネル(アルトルイズム)

移動販売「トカチケバブ」で人気を集めてきた「アルトルイズム」が、藤丸パークに常設店舗「トカチドネル」をオープン。本場トルコのドネル式ケバブに、十勝産の食材を掛け合わせたオリジナルメニューを提供しています。

「ドネル」とはトルコ語で「回転する」という意味。味付けしたスライス肉を長い串に刺し、回転させながら炙り焼きにしたあと、そぎ落とした部分をパンにはさんで提供するメニューです。

トカチドネルでは、自社工場で職人が丁寧に味付けをして焼き上げたこだわりのケバブ肉を使用。スタッフいちおしの「フレッシュケバブ」は、十勝産のレタスやトマトをたっぷり使った絶品メニュー。スパイシーな香りとトマトの爽やかな酸味が食欲をそそります。

辛さ控えめなので、子どもから大人まで安心して楽しめる

そのほか、帯広産の牛肉を使った「和牛BBQ」など、地元食材とトルコの伝統が融合したここだけのメニューもラインアップ。ぜひ、十勝の新たな味わいをお試しください。

主なメニュー・基本情報

項目内容
主なメニュー・チーズケバブ(1,200円)
・チキンケバブ(850円)
・フレッシュケバブ(980円)
・和牛BBQ(980円)
・フライドポテト(500円)
営業時間11:00〜19:00
定休日なし

4. 食のSHOP(藤丸直営)

「食のSHOP」は、藤丸ならではの目利きで選ばれた商品の並ぶ食品専門店です。十勝・道東の名品から全国で話題の商品まで、幅広くラインナップされています。

なかでも注目したいのは、ここでしか買えない“十勝の味”です。たとえば根強い人気を誇る平和園のジンギスカンは、藤丸SHOPだけの特別仕様。味つけやパッケージにもこだわりのある、いちおしの商品です。

ウエモンズハートのアイスは、旧藤丸でも長年親しまれてきた人気商品でしたが、現在、帯広市内で味わえるのは直営店舗とJICA帯広内のレストランのみ。そんな中、藤丸パークで再び購入できるようになったのは、うれしいニュースです。

また、全国の名品が気軽に購入できるのも大きな魅力です。ここではスタッフおすすめの三品を紹介します。

①「ザ・ペニンシュラ」のマンゴープリン

世界的に有名な高級ホテル「ザ・ペニンシュラ」のスイーツが道内初進出。濃厚なマンゴーの香りと、とろけるような口当たりが楽しめる贅沢なプリンです。ギフト用に、または自分へのご褒美スイーツにもおすすめできます。

②山田屋の讃岐うどん

香川県の名店「山田屋」の讃岐うどんは、1日に4,000人が行列をなすというエピソードを持つ人気ぶり。TV番組「水曜どうでしょう」で大泉洋さんが豪快にすすったことで知られ、彼自身も讃岐を訪れるたびに立ち寄るほど。レンジ調理で手軽に楽しめるのに、店舗で食べるようなコシと風味が味わえます。

③津乃吉のなめ茸

京都の老舗佃煮屋「津乃吉」から届いた、実山椒とおじゃこ入りの上品ななめ茸。シャキシャキとしたえのきの食感に、だしの旨味と山椒の爽やかな香りが絶妙に絡みます。ひとさじでごはんが止まらなくなる、リピーター続出の逸品です。

5. 暮らしのSHOP(藤丸直営)

旧藤丸百貨店が大切にしてきた「暮らしの提案」を受け継ぐ、もうひとつの直営店。「暮らしのSHOP」では、日常を少し豊かにしてくれる上質なアイテムを幅広く取りそろえています。扱うのは、以下のような選りすぐりの品々です。

・海外&国内のオーガニックコスメ
・肌触りの良い上質なタオルやキッチン用品
・老舗ブランドのアクセサリーや食器
・贈り物にも使えるセンスの良い文房具 など

お土産やギフトはもちろん「自分へのご褒美」にもぴったりなアイテムが見つかります。 百貨店らしい上質さと遊び心を兼ね備えた、暮らしを彩るセレクトショップです。

人と文化が交差する新拠点──藤丸パークで出会うアートと観光の魅力

帯広の中心地に誕生した藤丸パークは、単なる商業施設ではなく、人と文化が交差する“まちなかの交流拠点”としての役割を担っています。アートや観光コンテンツとの連携も進められており、訪れる人に新しい発見と温かさをもたらす場です。

ここでは、藤丸パークの魅力的な取り組みをご紹介します。

1.アートとのコラボで地域と共鳴する空間づくりを

藤丸パークでは「再生の象徴」として障がい者アートを取り入れ、地域と共鳴する空間づくりを目指しています。

パーク内に展示されているのは、アーティスト・白田直紀さん(1986年生まれ/工房集所属)の作品。赤を基調とした繊細で力強い線と、植物や足など独自のモチーフが取り入れられており、見る人に活力を届けてくれます。

アートは装飾としてだけでなく、多様性や共生の象徴として機能し、街に活力と誇りを与えてくれるもの。藤丸パークを“誰にとっても居心地の良い場所”に変える、重要な要素のひとつです。

2.馬車BARの新たな馬車置き場に

藤丸パークは「馬車BAR」の新たな馬車置き場としても活用されています。

馬車BARとは、市電の通っていた往年のルートを馬車で巡る人気アクティビティです。馬車を牽引するのは、ばんえい競馬で活躍したばん馬「ムサシコマ」。2階建ての馬車は、ミネルバ製ソファを備えた室内空間(1階)と、開放感のある屋根なし席(2階)で構成されており、2階席はWeb予約も可能です。

乗車時には、十勝産大麦麦芽100%のクラフトビールやおつまみが提供され、観光と飲食を同時に楽しめます。

藤丸パーク──今後のイベント情報

【7月18日~7月21日】Tokachi Sweets Collective

焼き菓子を中心とした手づくりスイーツたちに出会える4日間。ここでしか味わえない味に注目です!

【7月18日、19日】十勝餃子フェスタ2025

餃子好き、ビール好き、帯広に朗報!十勝産小麦100%使用の“皮まで美味しい”餃子が大集合。焼き餃子、水餃子、蒸し餃子とバリエーションも豊か。十勝の人気飲食店や餃子メーカー10店舗が腕をふるい、ここだけで味わえる特別なラインナップを提供します。

藤丸の歴史と再生プロジェクトにおける今後の展望

藤丸は、明治期から帯広のまちとともに歩んできた老舗百貨店です。長年「帯広の顔」として親しまれ、地域に根づいた商業と文化の拠点として発展してきました。ここではその歴史をふり返るとともに、現在進行中の再生プロジェクトと今後の展望についてもご紹介します。

藤丸の122年のあゆみ

藤丸百貨店が積み重ねてきた歴史を年表でたどります。

年月出来事
1897年創業者・藤本長蔵氏が帯広で行商を開始
1900年8月富山で「北越呉服株式会社」を設立
1900年11月帯広村で古着・古毛布の販売を開始(藤丸の原点)
1901年大通5丁目へ移転
1915年土蔵造り2階建てに改築
1930年「藤丸百貨店」へ改称。西2条8丁目に4階建て新店舗を新築・移転
1931年屋上に小動物園を開園(サル・子熊など)
1945年創業者・藤本長蔵氏が死去
1950年株式会社藤丸へ社名変更
1961年二代目店舗(地下1階・地上6階)を西2条南9丁目に新築移転
1962年屋上遊園地オープン/ロケット型広告塔を設置
1982年三代目「ふじまるビル」へ移転(地上8階・地下3階)
1992年年商145億円を記録(最盛期)
2002年定休日を廃止し、年中無休体制へ
2022年11月藤丸空港店が営業終了
2023年1月31日藤丸百貨店が閉店。122年の歴史に幕

そして、再び未来へ|藤丸再生プロジェクトの現在地と展望

画像提供:藤丸株式会社


2023年1月末に惜しまれつつ閉店した藤丸百貨店ですが、地元住民からの「復活を望む声」は多く、まちの中心ににぎわいを取り戻すための「再生プロジェクト」が動き出しました。

再建の中心を担うのは、帯広市に本社を構える「株式会社そら」と、商業施設の企画・設計・監理・施工に強みを持つ「株式会社スペース」(東京都中央区)。両社の連携のもと「2030年開業」を目標とした大規模な再開発計画が進行中です。

当初は現存建物の再活用による2025年秋開業が検討されていましたが、2024年10月には方針を転換。建物を完全に解体し、地下1階〜地上2階を商業施設、3階以上をホテルやマンションとする複合施設へと建て替える案が発表されました。

現在のスケジュールでは、2025年夏から約3年かけて解体が実施され、2027年秋に新施設の建設がスタート。帯広の未来を象徴する“第4世代の藤丸”が2030年ごろに生まれ変わる予定です。

藤丸パークでめぐり会える、日常の中の“憩いの時間”

藤丸パークは、藤丸百貨店の記憶を受け継ぎながら、これからの帯広のまちに新しい風を届ける“憩いの場”として誕生しました。懐かしさと新しさがゆるやかに溶け合うこの場所で、ふらっと立ち寄るだけで心がほっとする、そんな時間を過ごしてみませんか。

【Information|お問い合わせ】

藤丸パーク(藤丸株式会社)
〒080-0013 北海道帯広市西3条南7丁目
TEL:050‐8881‐6240
公式サイト:fujimaru-park.com
Instagram:@fujimaru_tokachi

 

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