ちょっと出かけたい休日、南十勝の道の駅めぐりは子ども連れのドライブにぴったりです。4つの道の駅が車で15〜20分圏内にぎゅっとまとまっていて、半日あればすべて巡れるコンパクトさが魅力。
子どもが思いっきり遊べるスポットが充実していて、グルメやお土産も個性豊か。「今日はどこ行こう?」に迷ったら、南十勝エリアに決まりです。
今回は、MATOKA専属ライターが実際に子ども二人を連れて帯広市を出発。大樹町→幕別町忠類→更別村→中札内村の順に道の駅を巡りながら、グルメや遊びのリアルな体験情報をお届けします。
※本記事に掲載された情報は掲載日時点のものであり、価格はすべて税込です。
※イベントや営業時間などの最新情報は北海道の道の駅総合サイトでご確認ください。
Contents
【大樹町】宇宙のまちでロケットと出会える──道の駅「コスモール大樹」
帯広市内から約50分。無料の高速道路「帯広広尾自動車道」を大樹忠類ICで下り、国道236号線を南下していくと、左手に姿を表すのが道の駅「コスモール大樹」です。
大樹町は、約40年前から官民一体で航空宇宙産業の誘致を進めてきた「宇宙のまち」。広大で平坦な地形と安定した気象条件から、世界有数のロケット発射場適地とされています。館内には宇宙関連の展示やグッズが充実。なかでも目を引くのが、実際に打ち上げ予定だったロケット「MOMO7号機(v0)」の実機展示です。
実際に発射台に立った“本物のロケット”を間近で観察できる
「MOMO7号機(v0)」はエンジントラブルで打ち上げ中止となったものの、のちに打ち上げに成功した「MOMO v1」の開発の礎となった貴重な機体です。その迫力を体感してみてください。
売店には、MOMO4号機に積載された「ロケットコーヒー」や、宇宙を旅した乳酸菌を使用して作られた「宇宙グミ」など、ユニークな商品がずらりと並びます。宇宙をテーマにした文房具やおもちゃに子どもたちは釘付け。知的好奇心をくすぐられている様子が印象的でした。
宇宙関連グッズがずらりと並ぶ特設コーナー
【INFORMATION|お問い合わせ】
住所:広尾郡大樹町西本通98番地
電話番号:01558-6-5220
営業時間:9:00〜17:30
定休日:年末年始(12月31日〜1月3日)
駐車場:普通車160台
アクセス:帯広広尾自動車道・忠類大樹ICから10分
公式HP
【幕別町】ナウマン象の里で、遊んで食べて癒される──道の駅「忠類」
「コスモール大樹」から車で北上すること約10分。国道236号沿いに位置する道の駅「忠類」は、観光・グルメ・遊び・癒しがすべて揃うスポットです。ドライブ中の立ち寄り先としてはもちろん、1日ゆったりと過ごせる目的地としても人気を集めています。
地元産の食材を生かしたグルメも充実。放牧でのびのびと育てられた「どろぶた」や、特産の「ゆり根」を使ったメニューが好評です。
この日は「どろ豚のメンチカツコロッケ(480円)」と、「ゆり根のシュークリーム(250円)」をいただきました。
サクッとした衣の中はクリーミー、肉汁が口に広がる「どろ豚のメンチカツコロッケ」
やさしい甘味がほっこりする「純白ゆり根シュークリーム」
また、忠類を語るうえで欠かせないのが「ナウマン象」の存在です。1969年、ナウマン象のほぼ全身の化石が発掘され、日本で初めて骨格の全身復元に成功しました。道の駅のすぐ近くには「ナウマン象記念館」があり、復元骨格や発掘の様子を再現した展示を見学できます。
さらに道の駅の隣に広がるのは「ナウマン公園」。アスレチックや水遊び場、パークゴルフ場、温泉、バーベキューハウスなど、一日中遊べる設備が揃っています。
全長40メートルの巨大滑り台と広大な水遊び場のある人気の公園
豊かな自然の中でリラックスしながら思いきり遊べる環境は、家族で訪れるのにも最適です。お越しの際は、水遊びセットをお忘れなく。
【INFORMATION|お問い合わせ】
住所:中川郡幕別町忠類白銀町384番地12
電話番号:01558-8-3236
営業時間:9:00〜18:00(12月〜3月は〜17:00)
定休日:年末年始(12月31日〜1月3日)
駐車場:普通車269台
アクセス:帯広広尾自動車道 更別ICから車で15分・忠類ICから車で5分
公式HP
【更別村】農業大国で味わう、大地の恵み──道の駅「さらべつPiPOPA」
忠類から国道236号線を北へ。途中で道道238号線に入ると間もなく見えてくるのが、道の駅「さらべつPiPOPA(ピポパ)」です。名称は電話の発信音「ピ・ポ・パ」にちなんだもので、更別の情報発信拠点になれるようにという願いが込められているのだとか。
更別村は、農家1戸あたりの経営面積やトラクター保有台数が全国トップクラスを誇る、農業大国です。主な農作物にはジャガイモ・小麦・豆類・ビートがあります。館内のショップやレストランでも、こうした大地の恵みを使った商品やメニューが並びます。
レストラン人気メニューは、更別産小麦「きたほなみ」を100%使用した「さらべつさんなまうどん(600円)」。生麺ならではのなめらかな喉越しで、子どもから年配の方まで食べやすい逸品です。ごぼう天や月見にしても650円と、リーズナブルなのも嬉しいところ。この日は「ごぼう天うどん」をいただきました。
ほろ苦いごぼう天と出汁の効いたつゆとの相性が抜群
生うどんは館内で購入可能
デザートにおすすめなのが、更別特産の「すもも」を使ったオリジナル商品たち。甘酸っぱさと爽快感がクセになる「すももサイダー」や、自家製ジャムをトッピングした「すももジャムソフト」が人気です。
すっきりとした酸味が心地よい「すももサイダー」
自家製ジャムがアクセントの「すももジャムソフト(480円)」
更別の特産をその場で味わい、旅のお土産にも出会える「さらべつPiPOPA」。ドライブの合間にふらりと立ち寄りたいスポットです。
【INFORMATION|お問い合わせ】
住所: 河西郡更別村字弘和464番地1
電話番号:0155-53-3663
営業時間:道の駅 9:00〜18:00 レストラン 9:00〜17:00
定休日:年末年始(12月29日〜1月3日)
駐車場:普通車65台
アクセス:帯広広尾自動車道 更別ICから車で約15分
公式HP
【中札内村】田舎どりの唐揚げ&新鮮たまごが大好評!遊びも充実──道の駅なかさつない
「さらべつPiPOPA(ピポパ)」から再び国道236号に戻り、帯広方面へ車で約20分。左手に現れるのが、自然と農村文化を体感できる道の駅「なかさつない」です。
道の駅全体は「アグリパーク」として整備されており、郷土の歴史的建造物や芝生広場、池などが点在。ドライブの休憩はもちろん、地元の魅力をのんびり味わえる場として親しまれています。
中札内村は養鶏が盛んな地域で、地元ブランド「中札内田舎どり」を使った料理が名物。その中でも人気なのが、カリッと揚げたての「田舎どりの唐揚げ」。ジューシーな味わいとボリューム満点な一皿は、テイクアウトでも大好評です。
中札内田舎どりの唐揚げは、香ばしくジューシーな逸品
敷地内には、産みたて卵が購入できる珍しい「たまごの自動販売機」も設置されています。いつでも新鮮な卵が購入できるとあって、観光客だけでなく地元の方にも重宝されています。
産みたて卵を手軽に購入できる「たまごの自動販売機」
ボタンを押すだけ、新鮮卵とご対面
子ども連れには、館内奥にある大型遊具スペースもおすすめ。すべり台やトランポリンなどが揃い、子どもたちは夢中になって遊べます。そばには保護者用の休憩スペースも完備されており、大人は座って見守りながら、ひと息つけるのもうれしいポイントです。
子どもたちが思いっきり遊べる大型遊具エリア
この日は、2人の子どもたちが、たまたま訪れていた別のご家族とすっかり打ち解けて一緒に遊ぶ場面も。旅先ならではの素敵な出会いがあるのも、こうした道の駅ドライブの醍醐味です。
※遊具の対象年齢は小学2年生まで(ベビースペースは3歳まで)
【INFORMATION|お問い合わせ】
住所:北海道河西郡中札内村大通南7丁目14
電話番号:0155-67-2811
営業時間:9:00〜18:00(11月〜3月は〜17:00)店舗により営業時間は異なる
定休日:年末年始(12月29日〜1月3日)毎週月曜日(12月〜3月)
駐車場:普通車155台
アクセス:帯広広尾自動車道 中札内ICから約4分
公式HP