国内外の親子旅行者から地元ママまで、動物好きなすべての人へ。帯広市・緑ヶ丘公園に佇む「おびひろ動物園」は、約70種400点のいきものと昭和レトロな遊園地が同居する“学びと驚きのワンダーランド”です。本稿では歴史・展示動物・イベント・モデルコースまで、初めてでもリピーターでも「もう迷わない!」決定版ガイドをお届けします。
北海道2番目の歴史と魅力
1963(昭和38)年開園の同園は、札幌円山動物園に次ぐ道内2番目の歴史を誇ります。開園以来取り組んできたのが、日本初といわれる「熱帯動物の耐寒飼育法」。ライオンやキリンといった暑い国の動物を北国で健康に過ごさせる飼育技術は、多雪地帯の動物園運営の礎となりました。現在も園内ではライオンやアミメキリンが雪景色を背景に悠然と過ごす姿が見られ、そのギャップは必見です。
年間入園料もお得
一般420円・高校生210円・65歳以上210円(中学生以下無料)と家計にやさしい料金設定。年間パスポートは大人でも800円で、道内7園館の入園割引特典付き。
アニマルウォッチング入門
北海道ならではの「エゾ」オールスター
園内にはエゾシカ・エゾリス・エゾユキウサギ・エゾモモンガなど、道民でもなかなか出会えない野生動物が勢ぞろい。本州では貴重な“エゾ系”をまとめて観察できるのはここだけです。
大迫力の百獣・猛獣エリア
東門側の猛獣舎ではアムールトラとライオンが隣り合わせ。11:00 前後の「モグっとガイド」では飼育員さんの解説付きで食事風景を間近に見られ、子どもも大人も熱狂必至。スケジュールは当日朝に園内掲示板と公式ブログで公開されます。
ふれあって学ぶ「ばん馬」
十勝開拓を支えた農耕馬・ばん馬と触れ合える「馬ふれあい舎」は2023年末に新設。体高180 cm超の巨体ながら、人懐っこい表情に癒やされます。
体験イベントで学ぶ楽しさ
一日飼育係で“裏側”デビュー
高校生以上対象の「1日飼育係」や小学生限定コースでは、エサ作り・獣舎清掃・記録撮影など、本物の仕事に一日密着。動物園への就職を夢見る子どもの職業体験にも人気です。
夜行性が主役「よるの動物園」
7〜8月の指定週末は21:00 まで特別開園。フクロウが羽ばたく無風の闇、レッサーパンダの昼夜逆転したハイテンション―。昼とはまったく違う姿が浮かび上がります。懐中電灯は不要、園内ライトアップが幻想的な夜を演出します。
親子で謎解き!アニマルクイズ
園内10カ所に設置されたクイズを全問クリアするとオリジナル缶バッジがもらえる企画も毎日開催。知識と観察力を総動員して挑戦してみましょう。
昭和レトロ遊園地で時間旅行
高さ36 mの「空中観覧車」からは帯広市街と日高山脈を一望。メリーゴーランドや回転ボートなど、遊具券100〜200円で乗れるラインナップは、令和の子どもにとって新鮮、昭和世代には懐かしさMAXです。1日乗り放題券(1,500円)を使えばとことん遊び倒せます。
子連れ&外国人お役立ち情報
ベビーフレンドリー設備
授乳室・オムツ替え台完備の「動物園センター」は正門すぐ。ベビーカーは無料貸し出しで段差も少なく、未就学児連れでも安心です。
Wi-Fi完備
園内では無料Wi-Fiが利用できるので、耳寄り情報の検索やSNSの投稿なども気兼ねなくできちゃいます。楽しかった思い出をすぐに家族やお友達にシェア!
モデルコース(半日)
9:30 | 正門入園、ライオン舎でモグっとガイド |
10:30 | ばん馬&キリンへ移動、エサやり体験 |
11:30 | 観覧車で十勝平野を一望 |
12:00 | センター前テラスでお弁当。 売店のかき氷でリフレッシュ |
13:00 | エゾシカの森〜フラミンゴ〜ちびっこふぁーむ |
14:30 | おみやげショップでレッサーパンダぬいぐるみをゲット |
【information】
※本記事は2025年6月時点の公式情報を基に作成しています。最新の開園日程・料金・イベントは公式HPでご確認ください。